私の通っているファブラボでの「FABOOL Laser CO2(レーザー加工機)の使い方」を備忘録として纏めてみました。
用意しておくもの
- 加工データを作る(SVG、PNG、JPG、PMP、その他画像データ)
- PCと材料を用意する
- PCはソフトウェア(Smart DIYs Creator)をインストールしておく
SmartDIYs Creatorのダウンロードはこちら↓
加工準備
PCとFABOOL Laser CO2をUSBケーブルで接続する。
ソフトウェア「Smart DIYs Creator」を起動します。
※正常に接続されている場合、ソフトウェア左上に「接続済み」と表示されます。
FABOOL Laser CO2のフタをあけ、材料をセットします。
レンズの焦点距離と材料の位置を合わせるため、レーザーヘッドの高さ調整を行います。
レーザーヘッドの高さ調整用の治具を、レーザーヘッドと材料の間に置き、レーザーヘッドのつまみネジを緩め、レーザーヘッドを上下にスライドさせて高さを調整します。
注:絶対にレンズには手で触らないよう、取り扱いについては十分注意します。
レンズには有毒性のあるZnSeが含まれているため、もし触ってしまったら、洗剤で手を洗うなど対策をします。
調整後はつまみネジをしめて、レーザーヘッドを固定します。
「原点復帰」をクリックし、レーザーヘッドを原点に移動します。
加工テスト
「アイテムを追加」よりデータの読み込みをします。読み込みは下記3種類から選択できます。
- ファイル選択
- アセットカタログ
- テキスト作成
今回は、「アセットカタログ」より「六角形」を使います。
「六角形」を選択し、「インポート」をクリックします。
グラフィックエリアに六角形が配置されます。
グラフィックエリアの「六角形」をクリックし、位置とデータサイズを入力します。(※任意)
動作確認をクリックすると、データの外周をレーザーヘッドが移動します。この「動作確認」を繰り返し、データ・材料の位置を合わせます。
ソフトウェア画面右のアイテム(六角形)をクリックし、パラメータ設定ダイアログにて、パラメータの設定をします。今回は、プリセットタブにある「ベニア」→「ベニア3mm切断」を適用します。
設定内容 | メーカー設定 | 参考 | |
---|---|---|---|
スピード | レーザヘッドの移動速度 | 50 – 8000 [mm/min] | スピードを遅く → 素材に与えるレーザーのエネルギーが大きくなる |
パワー | レーザ照射の強度 | 0 – 100 [%] | パワーを大きく → 素材に与えるレーザーのエネルギーが大きくなる |
回数 | レーザ加工の回数 | 0 – 30 [回] | 加工材料に悪影響(溶けや焦げ)が出てしまう場合、小さいエネルギーで繰り返し加工することで加工結果の改善が期待できます。 |
- パワー100はレーザーの痛みが大きいようなので、私は使用を控えています。
- 「パラメータ設定ダイアログ」の左上の「有効」は対象のアイテムを加工するかどうかを設定できます。「有効」のチェックが外れている場合、対象のアイテムは加工されません。
FABOOL Laser CO2のドアをしめ、画面右上の「START」をクリックします。注意内容を確認後、OKをクリックすると加工が開始されます。
加工時の注意事項
- 加工中は必ずFABOOL Laser CO2のそばから離れない。火事に注意する。
- 保護メガネを着用する。
- ドアが開いている状態で加工が開始された場合、レーザーヘッドは動きますが、レーザーは照射されません。
- PCのスクリーンセーバーが動き出すと、FABOOL Laser CO2の加工が止まります。
加工終了時の対応
加工が終了したら、起動時の反対の手順で終了します。
まとめ・感想
- PCのスクリーンセーバーが動き出すと、FABOOL Laser CO2の加工が止まるので、ちょこちょこマウスを動かすか、一時的にスクリーンセーバーを止めておくことをオススメします。
- レーザー加工はパラメータ設定や材料・機械の状態によっても出来栄えが変わります。イメージ通り加工するには日々、トライ&エラーあるのみだと思っています。
レーザー加工の出来栄えに関係する項目
- 加工スピード
- レーザーパワー
- 加工回数
- レーザー照射の高さ
- レーザーレンズの状態
- 材料の材質
- 材料の固さ