エアブラシを初めて使用した際、覚えることが多く、緊張の連続となりました。
そこで、今後のため、自分の備忘録として『必要な道具と材料』および『使い方とコツ』をまとめてみました。
必要な道具・材料
- エアブラシ
- コンプレッサー
- 塗料
- 塗料専用のうすめ液
- 万年皿
- 撹拌棒
- エアブラシスタンド(塗装作業を一時中断したり、カップ内に塗料が入ったエアブラシを置くため。あると便利。)
- マスク
- 塗装パーツを保持する持ち手(塗装パーツを手で持つと汚れたり、持っている部分が塗装できないため、あると便利。クリップや割りばし、針金などで手作りすることが多い。)
- 塗料が乾燥するまでの間、塗装面をどこにも付着することなく塗装パーツを保持できる道具
【例1】万力
【例2】塗装パーツをぶら下げられる形状の道具を代用など
以下は、汚れ対策
- ティッシュペーパー
- キッチンペーパー
- 古新聞紙(机上の汚れ防止)
- ニトリル手袋(色混じり防止のため、色ごとに交換。そのため複数用意)
- 汚れてもOKな服を着用した上、エプロンも用意する方がベスト。
注意すること
- 火気厳禁(理由:引火性の液体塗料を使用するため)
- 換気徹底(理由:中毒性のある液体塗料を使用するため)
塗装イメージを作成
いきなり塗装するのは失敗しそうなので、まずは、ざっくりとした塗装のイメージを考えました。
- 塗装パーツのボディの形を上・横・下など色んな方向からノート等に描く。
- 塗装色を決める。
- 各色の塗装範囲を決める。
- 塗る順番を決める。
【例】ルアーの塗装イメージ
塗装イメージ作成時のコツ
・基本的に塗料自体の隠蔽力の弱い色より塗るのがセオリー(薄い色→濃い色)のようですが、模様を浮き上がらせたい場合などは、順番を変える必要があることも考慮し、完成イメージから逆算し塗装の順番を決定しました。
・「塗装範囲=完成時の見た目の範囲」とは限らないということで、下塗りとなる塗料の塗装範囲を、完成イメージの塗装範囲より広めにすることも考慮しました。(グラデーションにする場合など)
・実際に塗装していくと、諸事情により変更もあるので、そこは臨機応変に対応。
エアブラシの使い方とコツ
- 古新聞紙を敷く(机上の汚れ防止)
- エアブラシを組み立てる
- コンプレッサーや必要な材料を準備する
- エアブラシとコンプレッサーを接続する
- コンプレッサー電源ON
- まずは塗料をその塗料専用の薄め液で希釈する
1-1: 塗料を撹拌棒で攪拌する。
1-2: 塗料と薄め液を万年皿に注ぎ、撹拌棒でしっかり混ぜ、塗料を希釈する。
【割合】1:3(ラッカー塗料:薄め液)
※薄める前の塗料の濃さにより薄める割合が変わるので、臨機応変に微調整。
【コツ】塗料や薄め液は撹拌棒を伝わせながら入れると、こぼれにくい。 - エアブラシの塗料カップに希釈した塗料を入れる。
【コツ】塗料を塗料カップの半分までの量を入れる方が無難。(塗料が溢れ防止。) - 塗料カップ蓋を閉め、エアブラシスタンドにエアブラシを置く。
- 塗料を入れたらすぐ、塗料容器の縁をティッシュで綺麗に拭き、塗料容器の蓋を閉める。
(塗料が容器の縁についたまま、蓋を閉めると、塗料が固まり、開かなくなる為。)
万年皿と撹拌棒をティッシュ等で綺麗に拭く。
まずは、試し吹きをする。(手順下記)
【手順】
2-1: まず、エアブラシの調整ネジを完全に閉める。
2-2: エアブラシの調整ネジを少し開ける。
2-3: エアブラシの押しボタンを押し引き、古新聞紙の上などで、試し吹きをして、「塗料の粘度」「空気圧」を微調整し、色の濃さを確認。
※ちょうど良いミスト量・色の濃さが出るまで、上記手順の繰り返し。
(※もし、希釈濃度が濃い・薄いと思われる場合、STEP1に戻る。)
※エアブラシの吹き出し口と塗装物は約10cmほど常に離れた位置
【ちょうど良い希釈濃度の場合】
・塗料の色がしっかりと出る。
・細かいミストで綺麗なグラデーションが出来る。
・塗装面に凹凸が出ず、薄い塗膜かつ綺麗に仕上がる。
【希釈濃度が濃い場合】
・大きい塗料のミストが出たり、塗料の綿のような物が発生。塗膜がぶつぶつになってしまう。
・濃度が濃いまま塗装を続けると、ノズル内で塗料が詰まり吹けなくなったりする。
【希釈濃度が薄い場合】
・上手く色が乗らない。
・塗装しても乾きにくい状態になる。
下記の基本とコツに気をつけながら、塗装を行う。
塗装の基本とコツ
- エアブラシの吹き出し口と塗装物は約10cmほど常に離れた位置で塗装する。(塗装ムラ防止)
- 塗り初め、塗装物からエアブラシを外した状態からエアブラシのミストを出し始め、塗装パーツに自然にかかるようにする。(ブワッとつくのを防止)
- 塗料カップは傾けない(傾けすぎると塗料が漏れる)
- 塗装パーツはできる限りワイヤーを引っ掛けておくと、塗装の時、持ち手が出来塗装しやすい。
- 塗装面は乾くまでどこにもつけない。汚れ防止。
- 左右対照・全体のバランスを見ながら塗装する。
- 蛍光灯の下だけではなく、自然光の下でも色を確認する。
塗料の入れ替え時の基本とコツ
・エアブラシを立てるスタンドを用意し、必ずスタンドにエアブラシを置く。塗料をこぼす心配が減り、両手も使え便利です。
・塗料色を変える度に、手袋を取り替える。(混色防止・汚れ防止)
・塗料色を変える度に、うがい洗浄をする。汚れがひどい時は分解洗浄をする。(混色防止)
カップ内に塗料が残ったまま放置すると、エアブラシ内で塗料が乾燥し、ノズルやニードルを固まらせます。そうなると、エアブラシが使えなくなってしまいますので、使い終わったら必ず洗浄します。洗浄方法は2パターンあります。それぞれの洗浄方法のタイミングは個人差があるようで、我が家では下記タイミングで対応しています。
うがい洗浄 | 【方法】カップ内にうすめ液またはツールクリーナーを入れて数回うがいをさせる 【タイミング】違う塗料を入れ替えるとき(※例外:色の濃淡差が大きい場合) |
分解洗浄 | 【方法】 【タイミング】 ・色の濃淡差が大きく違う塗料を入れ替える時 ・一日の作業終わりに軽く洗浄したい時 ・久しぶりにエアブラシを使う時 ・長期間エアブラシを使用しない時 ・汚れがひどい時 |
感想
- エアブラシは、思った以上に工程が多い。気を付ける点も多く、緊張の連続となりました。
- エアブラシをずっと使うと、指が疲れる。指が攣りそうになった。
- 横で見ていると簡単そうに見えてましたが、実際にしてみるとミスト量の調整や希釈濃度の調整がよくわからず結構難しい。意外と地道で大変な作業だと思いました。反面、塗装が上手くできた際は嬉しい気持ちが増しました。