電子工作をするため、はんだ付けをした。はんだ付けの基本とコツ・失敗しないコツ・失敗した時の対応などを備忘録に残すことにしました。
目次
はんだ付けって何?
- はんだ付けとは、熱で溶かしたはんだで、金属を接合させる作業のこと。
- 主に、電気・電子回路の配線の接合に使われる。
- はんだ付けは、接合部分に強度を持たせるためではなく、電気的に接続させることを目的とする。
- 正しくはんだ付けされていると、しっかりと接合しており、正しく電気を通すことができる。
用意した材料
はんだ | 通常は「糸はんだ」を使用。 |
フラックス | はんだの広がりが悪い時は、フラックスを使用すると失敗が少ない。 |
マスキングテープ | はんだする部品を仮固定したい時に使用。 |
はんだ吸水線 | はんだ付けに失敗した時、はんだの除去に使用。 |
用意した道具
はんだごて | はんだと接合部を加熱するために使用するもの |
コテ台 | 火事・火傷防止のため。はんだごてに合ったコテ台を使用のこと。 |
コテ先クリーナー (スポンジかワイヤー状) | はんだの失敗の原因を減らすため、コテ先を常に綺麗にするためのもの |
ニッパー | |
くず入れ用の容器 |
我が家の道具・材料の紹介
はんだごて | コテ台・ コテ先クリーナー | はんだ |
白光(HAKKO) ダイヤル式温度制御はんだこて FX600, ブルー | goot(グット) はんだこて台 ニクロムヒーターはんだごて専用 スポンジ付き ST-11 日本製 | 白光(HAKKO) 鉛フリー 巻はんだ 150g 直径0.6mm FS600-01 |
ニッパー | フラックス | マスキングテープ | はんだ吸水線 |
タミヤ クラフトツールシリーズ No.35 薄刃ニッパー 74035 | 白光(HAKKO) 電子用フラックス No.001-01 | 日東 マスキングテープ No.720 18mm×18m 1本7巻入り NO72018 [養生テープ] | 白光(HAKKO) ウイック(半田除去ワイヤー) No.87-4 |
はんだ付け 基本とコツ ※我が家流
STEP
基板・部品の固定
基板に部品を配置後、部品が動かないように、マスキングテープ等で固定する。
STEP
ハンダゴテのコテ先を適温まで温める
コテ先の状態を確認。汚れている場合、クリーナーできれいにする。
※我が家では温度調整付きはんだごてを使用。約350度に設定しています。
STEP
フラックスを塗る(はんだの流れが悪い場合)
STEP
基板のランド・部品の足を温める
『基板のはんだ付けする銅色のランドと呼ばれる部分』にはんだごてだけを最初に当て、ランドを温めておく。この時、部品の足部分、リードと呼ばれるところもランドと一緒に温める。約2秒~4秒くらいが目安
STEP
はんだを溶かす
はんだごてに、はんだを押し当ててはんだを流し込む。はんだが、ランド全体に行き渡ったら、はんだのみ離す。はんだごてはそのまま。
STEP
はんだを定着させる
はんだが隅々まで行き渡るように、2秒程度そのまま温め続ける。ランドに馴染んだら、素早くはんだごてを離し、固める。(※ゆっくり離すと、はんだに“つの”ができ、失敗しやすい。)
STEP
余分な部品の足部分を切る
最後に、余分な部品の足部分をニッパーで切り、出来上がり。
※注1:本来、前もって余分な部品の足(リード)を切る方が正とされているが、我が家では個人のDIYのため、部品の固定のしやすさを優先し後からリードを切っています。
失敗しないコツ(まとめ)
- 正しい温度を守る。
- 基板に部品を配置時、部品が動かないように、マスキングテープ等で固定する。
- コテ先の状態は常に確認。黒く汚れている場合はクリーナーできれいにしておく。
- コテ先で溶けたはんだが弾く場合、コテ先が酸化しているので交換等も考える。
- フラックスは蒸発しやすいので、塗布後、素早くはんだ付けをする
- 基板のランドとリードを十分温める
- はんだが思うように流れていかない時は、再度基板のランドとリードを温め直し、再トライ。
- 十分温めてもはんだが流れづらい場合は、フラックスを再塗布してみる。
ハンダ付けが失敗したらどうする?
- 失敗した場所に、はんだ吸取線を置きはんだごてを当てる
- 溶けたはんだを、はんだ吸取線で吸い取る。
- 新たにはんだ付けをする。